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後援会便りESSAY

2009/12/06 No.5「サイエンスについて」
 海城学園後援会は海城生の活動を応援しています。
 仕分けという言葉があっという間に流行語となりつつあるこの頃です。歳出減は、景気が後退し、歳入不足が想定される中では当然ではありますが、科学関連の予算の多くも削減が提言されたのは残念です。
 資源を持たない日本にとって人材こそ間違いなく最大の資源です。ものづくりへの熱意・たゆまぬ努力から生まれた開発・改良によってこれまでたくさんの技術の進化を遂げてきました。

 後援会ではこれまでも海城生が科学に親しみ、興味をもてるような活動を後援してきましたが、このたびはマイクロソフト社とベネッセコーポレーション共催のロボット製作体験への生徒の参加を後援することになりました。自分自身の手でプログラミングしてロボットを作り上げることは素晴らしい体験となることでしょう。

 ロボットという言葉はカレル・チャペックという作家が作った造語であることはよく知られています。チェコ語で「退屈な仕事、強制労働」を意味する“robota”とスロバキア語で「労働者」を意味する“robotonik”からなる語とされています。高度なコンピューター機器を満載したジャンボ機のあるベテラン機長が女性副操縦士に伝えた言葉があります。「最初は皆、飛行機を腕で飛ばそうとして、技を磨く。次に経験と知識を生かし、頭で飛ばそうとする。でも、結局は心で飛ばすんだ」―Asahi Shimbun GLOBE(June 22,2009)―。工業用ロボットはともかくも、人間の周辺に配置されるロボットの製作においては無機質なものではなく、心の観点を大切に考えて欲しいものです。

 さて来る2010年7月に国際化学オリンピック(IChO)がはじめて日本で開催されます。IChOは1968年に第1回大会が開催されたあとほぼ毎年ひらかれています。参加国も現在70カ国の大きなイベントです。日本からは全国高校化学グランプリの参加者のうち、中学3年生・高校1,2年生20名が代表候補者として推薦され、選抜合宿のあと最終筆記試験の結果、代表4人が決定する運びです。最終選考をまえに凌ぎを削っている候補者全員の健闘を心より願ってやみません。
 海城生もどんどん挑戦していってくれることを期待しています。
                                 (加治)




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