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後援会便りESSAY

2009/04/01 No.1「新入生と保護者の皆さんへ」
 新入生の皆さん入学おめでとうございます。皆さんは過酷な入学試験をクリアした訳ですから、入試問題をすばやく解答する能力に長けていると思います。一方で、海城の生徒には未来の日本を創る原動力としての活躍が期待され、そのための学習意欲が要求されます。各教科の知識とスキルの獲得はもちろん必要ですが、最も重要なのはそれらを活用する意欲です。

 意欲や感情にかかわるのは最近流行の脳科学で言えば大脳辺縁系と呼ばれる「古い大脳皮質」であり、感性、情操と関係が深いとされています。芸術教科、情操教育が関連しているとされています。主要5教科による知識とスキルの獲得はその周りの「新しい大脳皮質」を育み、知性の座となります。バランス良く神経回路を成長させ、学校生活での知育を通して、さらなる学習意欲の向上が望まれます。一方が欠落していては何も始まりません。諸先輩が築き上げた名誉ある海城の名を高めるためにも、奮闘されることを願っています。

 話は変わりますが、最近、カナダの大学における色彩連想研究(color association study)のニュースを読みました。それによると、色覚異常のない学生を対象にタスクを実行させたところ、赤色モードの場合に学生の集中力が高まり(more detail-oriented)、青色モードの場合に創造力が高まった(boosts creativity)との結果で、集中力を高めるには赤色、自由な発想を促すには青色がそれぞれの色彩効果があるとのことです。2号館が増築された時に建物外壁の赤系統の色が学校のイメージカラーとは違うとの声があちこちから聞かれました。確かに私も違和感を覚えました。「スクールカラーは青だったはずなのでは」との驚きです。しかしながら、そこまで考えて学校側あるいは施工主が配色を決めたとすれば何と思慮深いことでしょうか。学び舎では集中力を発揮し、何かを考察する際には自由な発想でということでしょうか。

 後援会は発足から1年半の若い組織ですが、在校生会費による学校活動補助とともに、特別会員となった卒業生保護者からの永年会費を基盤とした後援会独自の活動を行っています。これからも、学校における教育活動の支援と未来を意識した土壌作りに協力を惜しまない第三者的な機関として活動する所存ですので、保護者の方々を始めとする多くの皆様のご参加ならびに後援会へのご批判・ご意見を賜れば幸甚です。本会の趣旨に賛同していただける個人・団体からの寄付金も受け付けておりますのでよろしくお願いいたします。                                                                 (立花)



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